ふたつの日本~「移民国家」の建前と現実

今月の読書会の課題本「ふたつの日本~「移民国家」の建前と現実」望月優大著

 

日本はすでに移民国家となっている、ということをデータで示した本。

もっと具体的な内容が読みたかったかな…。

ただ、読書会の意見交換はよかった。あと、おわりにで、「移民」を否認する国は「人間」を否認する国である。人間を否認する国は社会の中でしか生きられない私たちから社会的な支えを剥奪する国である。社会統合の対象が外国人だけではない。この国に生きるすべての人々が対象だ。-の部分は考えさせられる。

読書会の意見交換を経て、移民受け入れに重要なことの1つはコミュニケーション。つまりお互いをお理解しようという気持ちなんだなと思った。それと、日本はいまや外国人労働力なしで立ち行かなくなっている以上、移民を受け入れる体制を整えていくしかない。移民を受け入れることは簡単ではないし、摩擦が生まれるものだし、コストがかかるものだけれども、それを積極的に受け入れていくことが、社会の成熟にもつながるんだろう。