2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

お引っ越し

お引っ越し 真梨幸子著 いやミスで知られる真梨幸子だが、いやミス感はそこまでではない。 扉、棚、机、箱、壁、紐、解説の7話で構成。 本編だけ読んでもわからなかったことが、解説を読むとそういうことかとわかる仕掛け?になっている。アオシマという登…

楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり 斜線堂有紀著 天使が降臨し、2人以上の殺人を犯すと天使に地獄に落とされる世界で連続殺人は可能か?というミステリー。 設定が魅力的ではあったけど、深みはあまり感じなかったかなー。 2人以上殺すと、天使が現れて地獄に落とさ…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ著 英国人男性(正確にはアイリッシュ)と結婚した日本人女性が、その間に生まれた息子を通じて感じる英国の階級格差や分断、偏見、差別などを書いたエッセイ。 まず、この題名がめちゃくち…

持続可能な魂の利用

持続可能な魂の利用 松田青子著 絶対に読もうと決めていた一冊。 小説の形で、現代の日本社会が女性にとっていかに生きにくいかを描いている。 かつて、女性がセクハラを受けたときに「減るもんじゃないし」という心ない言葉を言う「おじさん」がいた。(こ…

ふたつの日本~「移民国家」の建前と現実

今月の読書会の課題本「ふたつの日本~「移民国家」の建前と現実」望月優大著 日本はすでに移民国家となっている、ということをデータで示した本。 もっと具体的な内容が読みたかったかな…。 ただ、読書会の意見交換はよかった。あと、おわりにで、「移民」…