2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「女子」という呪い

「女子」という呪い 雨宮処凛著 集英社 女性の生きづらさを書いた本。 ああ、そうそうって共感しながら読んだ本。 本当に、雨宮処凛は、いまの社会をうまく言い当てる。 この本で紹介されていた、セーラー服歌人・鳥居は衝撃だった。 小学5年生で母親が自殺…

デス・ゾーン~栗城史多のエベレスト劇場~

デス・ゾーン~栗城史多のエベレスト劇場~ 河野啓著 会社の先輩に最近読んで面白かった本は何か?と尋ねたら、この本を挙げて、貸してくれた。勧めてもらわなかったらきっと読まなかったと思う。栗城史多を否定的な見方をしていたから。でも、先輩のプレゼ…

はるなつふゆと七福神

はるなつふゆと七福神 賽助著 ゲーム実況の三人称の一人、鉄塔さんが賽助名義で書いた初の小説。第1回「本のサナギ賞」優秀賞受賞作。 不景気で会社を首になってしまった女性が、近くの神社にお参りにいき、再就職を願ったら、福禄寿と寿老人が訪れてきてし…

乱反射

乱反射 貫井徳郎著 バタフライエフェクトを小説にしたって感じ。 1人1人の小さな悪事が結果的に幼い子どもを死なせてしまったという話。 悪事なのか、モラルのなさなのか、欠けた良心なのか。 事故や不幸が起こるときは、確かにいつも小さなエラーが重なる…

戦争とこの国の150年~作家たちが考えた「明治から平成」日本のかたち~

戦争とこの国の150年~作家たちが考えた「明治から平成」日本のかたち~ 保坂正康、西村京太郎、池内紀、逢坂剛、浅田次郎、半藤一利 対談 保坂正康が5人の作家と対談して、明治維新から150年を考えた本。 半藤一利が亡くなったのを機に、何か読んで…

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜 宮沢賢治 ポプラ社ポプラポケット文庫 次回の課題本。1月中に読んだ。 純文学は読みにくいので、なるべく読み切れるように子ども用の本を選んだ。 印象に残ったジョバンニの言葉に 「ザネリはどうしてぼくがなんにもしないのにあんなことをい…