楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり 斜線堂有紀著

 

天使が降臨し、2人以上の殺人を犯すと天使に地獄に落とされる世界で連続殺人は可能か?というミステリー。

設定が魅力的ではあったけど、深みはあまり感じなかったかなー。

2人以上殺すと、天使が現れて地獄に落とされる=殺される。殺意がなくとも2人以上殺してしまっても天使に処分される。(例えば、毒と知らずに飲ませて、飲ませた相手が死んでしまった場合など)医療事故はセーフ。だけど故意の医療事故の場合は殺人に換算される。

意図した殺人ではなくとも、結果的に人が死んでしまった場合にも殺人と天使から認定されるところがこの話のポイントだと思う。

殺人の動機に感情的に入り込めないのと、この設定の中での懊悩が見えないこと、あと、単純に登場人物の名前が読みにくく覚えにくいことが、なんとなーくいまいちかな~と思う点かな~。

書評って難しいもんだな。私のはただの感想で、記録だけど。